カテゴリ:マニアックB( 3 )

『どう見ても、屍をあさり歩く女のやう。』

ついに買っちゃいました、 『サロメ』!

厚さ1センチくらいの、岩波文庫。
(あたし岩波文庫は結構 好きです。)

当時のサロメ 第1版に収録された全ての挿絵、収録 という文句にも惹かれ…。

内容はまぁ、良く知られているあらすじ通りなのですが、

あの本自体が発しているオーラというか、雰囲気、

寧ろ 「薫り」みたいなものがあるように感じました。

翻訳も未だ文語体(?)だし。


『なんて不思議な月だらう。どう見ても、死んだ女の手としか思へぬ、

 その手が縊帷子(きゃうかたびら)をまさぐり、身にまとはうとしてゐるかのやうに』



注、挿絵中のサロメは、まったくと言って良いほど綺麗に非ず!!!

怪しげな雰囲気を醸すには 一役かっていますがね、ビアズリーの挿絵は。
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by kiss_to_freddie | 2004-12-24 17:37 | マニアックB

Aubrey Beardsley


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『サロメ』の挿絵を手掛けた オーブリー・ビアズリー。

今日図書館へ行き 美術関連の書籍を眺めていた所、彼についての本を発見しました。

彼の芸術については 資料集やインターネットで ちょこっとカジっただけでした。

実際手に取ってみて 眺めてみたわけなのですが、 


…これが 『異常に』 刺激的。


白黒で、遠近法もあまり感じられないような 退廃的な画風の中、

彼の 『性とか性欲のイメージ』 を紙面にぶつけたような

繊細でいて荒々しい 相反する物が一箇所に凝縮されている印象を受けました。

一般的に彼の作品の例として出される 『サロメ』 の1カットは

確かに斬新ではあるけど まだまだ余裕。 度肝を抜かれたのは、 

3人の体格の違う男性が、体にそぐわないような男性器を持っているという絵。

見た瞬間 思わず周りを見回してしまいました (笑 

25歳で夭折した彼の “晩年”では、幼少から煩った病気に悩まされていたそうです。

その病気に抑圧された性欲をぶちまけるかのように 仕事に打ち込んだビアズリー…



…願書を無事に出し終わったら、『サロメ』 買いに行こうと決心した日曜日なのでした。
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by kiss_to_freddie | 2004-11-07 18:48 | マニアックB

先日

あたしの大好きなあの人に 教わったのですが、

他人に自分の意志を理解させようとする時に、

言語(文字として書き表せる部分…「好き」とか「嫌い」とか)が果たす役割は、

わずか35%位なのだそうです。

その他65%はというと 話し手の声のトーンや調子、表情やジェスチャーによって

全体的に把握されるのだそう。

そうですね 例え心からの愛を伝えたいと願っていたとしても、

無表情で 同一のトーンで 『愛してる』 と言ったならば、

相手が受け取る情報は 「彼が『愛してる』と私に伝えた」 という

あくまでも “事実” だけになってしまうという こと。 成る程。


そう考えると 作家の行う作業は 全く、神業並ですね…

3割ちょいの可能性を頼りに 言語を駆使して、感動を創り出すなんて。
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by kiss_to_freddie | 2004-10-29 18:19 | マニアックB